いざ登記しようとしても何をすればよいか分からなかったので、過程をメモしときます。
会社名をまず決めます(これが一番時間がかかりました)。
決定後、すぐドメインを確保しておきます。
使う使わないに限らず、.co、.jp、.co.jp、.com あたりは一式確保しておいたほうが良いでしょう。
実印・銀行印・認印の3つを用意します。
だいたい数千円〜2万円くらいで、ネットで注文して4〜5営業日で届きます。
次に重要なのがオフィスの場所です。
会社を登記するためには場所が必要で、決めておかないと申請書類を作ることすらできません。
バーチャルオフィス・シェアオフィスという選択肢もありますが、人を雇いたかったためオフィスを借りることにしました。
ここで問題になるのが、契約主が誰かという点です。
卵が先か鶏が先かという問題です。
不動産屋さんに聞いたところ、以下のような手順で契約するケースが多いようです。
私は方法2にしました。住んでいる賃貸が事務所利用不可物件だったためです。
契約者の切替には注意が必要で、更新費用として賃料1ヶ月分が発生する可能性があります。今回は事情を不動産屋さんに伝え、法人名義への切り替えにかかる費用は免除していただくよう交渉して頂きました。
このあたりは不動産屋さんの交渉力が問われますので、必ずこの方法で契約できるとは限らないです。
税理士ドットコムを利用して税理士さんを紹介していただき、実際に複数名にお会いしました。
税理士さんが攻めるタイプなのか守るタイプなのか、節税について積極的に提案してくそうかどうか・・・お話を進めるうちに何となく分かってきます。自分の性格に合う方を根気よく探す必要があります。
税理士さんを決めたあと、行政書士さんを紹介して頂きました。
税理士さんと行政書士さんは必ずコネクションがありますので、紹介していただいたほうが探す手間が省けます。
ここで決めることは以下です。
行政書士さんにお会いした際にヒアリングしてもらい、正書して頂きました。
これは素直に行政書士さんにお願いしてよかったと思います。間違っても自分でやろうとは思わないほうが懸命です。自分で書類を作成し手続きしようとすると、30時間くらいあっという間に持って行かれそうです。
事前に準備しなくてはいけない書類は以下のようなものがあります。
個人の口座で良いので、資本金の入金があることを確認する書類が必要です。
例えば資本金が100万円だった場合、100万円の入金が通帳の最後の行に記帳されているページをコピーします。
ちなみに、一度100万円を引き出しすぐ入金する、という方法でもOKでした。「最後の行に資本金の金額が入金されている」ということを証明できさえすれば良いようです。
全ての書類がそろったら、行政書士さんに申請書を提出してもらいます。ここで受理してもらえたら、その日が設立日になります。
1週間後くらいに、定款や印鑑証明書などの書類一式が届きます。ここまでで、不動産、税理士さん、行政書士さんはそれぞれ同時にお話を進めています。
なんだかんだ揃えているとあっという間にお金が飛びます。このあたりで、敷金礼金なども含めて出費が100万円を超え始めます。ぐっとこらえて我慢。これは投資だ・・・投資だ・・・
ちなみにデスクやチェアはフルセットIKEAで頼むのが一番安いです。IKEA BUSINESSメンバーになればメールで注文ができますので、近くにIKEAが無くても買うことができます。
ただし組み立てを一人でやろうとすると死にます。誰かに手伝ってもらった方が良いです。
固定電話と言っても、050のIP電話で十分です。
申込後1時間ほどで開通しますし、手持ちのスマホで電話を受けられます。銀行口座を開くためには、固定電話が必須の場合があるため、これも早いうちから手続きしておいたほうが良いです。
03回線の場合、開通まで数週間かかりそうでした。従業員が数人しかいないようであれば、以下のようなサービスで十分です。
メガバンクの場合は審査が厳しいため03回線でないと印象が悪いかもしれません。
会社設立前に取得したco.jpドメインは仮登録状態です。登記情報を元に本登録をしておきます。
ここから大量に書類を書く必要があります。
提出先は主に以下です。
ちなみに、法人化後役所に提出する以下書類は税理士さんが電子申請してくれたので、自分では作成していません。
大抵の会社では入社した時に必ず書く書類です。税理士さんに送っておきます。
これまで個人事業主だったため、国民年金・国民健康保険から切り替えなければなりません。
事務所に電話して、新規法人設立の場合の書類一式を郵送してもらいました。
それを返送して手続き完了です。
法人と同じ業種を個人事業で続けることは出来ません。
個人事業主を続けない場合、廃業に関する届け出が必要になります。
それぞれ国税庁からPDFをダウンロードして印刷し、税務署に送付して完了です。
法人化時点で雇用が発生している場合のみ上記が必要です。
やっと口座の開設にとりかかります。よくある選択肢は以下です。
「登記後すぐに銀行で口座開設の相談をしたほうが良い」と各所からアドバイス頂きましたが、メガバンクの場合は無駄足でした。書類一式がないと担当者は会ってもくれず、面談スケジュールの話すらできません。このあたり、信用金庫の場合は手厚く対応してくれるのかもしれませんね。
口座選びの際、見落としがちなポイントが、社会保険料の納付方法についてです。
通常は口座振替ですが、ネット銀行は社会保険料の口座振替に対応していないため、自分で毎月納付する必要があります。
最悪ペイジーに対応していればネットで手続きできますが、ペイジーに対応していない場合、毎回他行へ赴いて納付しなくてはなりません。この時点でペイジーに対応していない住信SBIネット銀行は選択肢から消したほうがよさそうです。私は最終的に楽天銀行にしました。
必要書類は銀行によってバラバラですが、大抵の銀行は以下が求められるのではないでしょうか。
※1 申請時にWebサイトが無い状態だったため、請求書のコピーも同封しました
だいたい登記申請から1ヶ月くらいかかります。
書類不備や口座開設を断られたりするケースもあるので、余裕を持っておいたほうがよいです。
口座開設完了までは、お客様に事情を伝え、一時的に個人口座で取引をしていました。
登記完了後、オフィス契約者の名義切り替えを行う必要があります。名義の切替時、謄本と印鑑証明書が必要です。
事前に交渉しておかないと契約更新費用が発生してしまいます。それだけで数十万円飛ぶと考えると、やはり事前の交渉がとても大切です。
お客様に自社の場所を案内する際、やはりGoogleMapが使えたほうが便利でしょう。
Google マイビジネスから、自社をGoogleMapに登録できます。
試しに登録してみました。
計 ¥1,239,059-
費用の約70%が不動産関連なわけです。
これに加えて資本金も出すわけです。
頑張るぞー。