いろいろあって近いうちにランサーになります。
「フリーで働く! と決めたら読む本」をタイミングよく知り合いから頂いたので、参考になりそうなところをまとめてみました。この本の核である「人生の主導権」に焦点を当てています。
当たり前ですが、決定的な違いであり、フリーランスの最も面白いところであり、醍醐味でもあります。どうなるかは自分次第ですが、裏を返せば全て自分で物事を決定することができます。
あなたはその”不安定さ”を楽しむことができますか?
その不安定さを楽しむくらいの余裕がなければ、ハッキリ言ってフリーランスとして戦い、生き抜いていくなどということはできません。
武器 = フリーランスとしての売り物 = 自分に成り代わってお金、仕事、会いたい人を連れてくる能力。独立前に、これらをしっかり確立させる必要があります。
辞めさせてもらえなくなった時が辞め時、とよく耳にしますね。
でも、決して焦ってはダメ。自らのスペシャリティを磨いておけば、それが自身を救う最大の武器になります。
「あなたは、会社にとって、絶対になくてはならない存在ですか?
あなたが辞表を出したら、会社は必死で慰留しますか?」答えがYESなら、あなたは今が辞め時です。
でも、答えがNOだとしたら、必死に慰留される自身がないのだとしたら、まだフリーランスを目指さないほうがよいかもしれません。
フリーランスになるということは、ビジネスのスタイルを変えるということだけでなく、あなたの”体質自体”を変えることでもあるのです。
Webデザイナーやエンジニアにとっては、上記は当たり前のことかもしれません。
PC1台あれば、ほぼ全ての作業がこなせますし、初期投資もほとんどありません。他の業種よりとても有利な点です。
お客様は”困っていることを解決してほしい”から頼むのであって、指示したものを作って欲しいわけではありません。
”ビジネスパートナーとして対等”な立場になるか、”下請け”になるかは、この点をどれだけ理解しているかによって変わってきます。人生の主導権を自分で握れるかどうかの分岐点です。
差別化というのは、相対的な違いを出そうとあがく行為です。
(中略)
「差別化=新しさの自転車操業」になってしまったのでは、早晩破綻してしまいます。
最終的には安売り合戦に陥ってしまうからです。
(中略)
「独自化=先鋭化」です。
つまり、鋭利でなければいけません。一言で言えば、”他とは圧倒的に違う”ということ。ライバルがいない状態です。
”新しさの自転車操業”という表現がとてもしっくりきました。
ライバルを意識して相対的に違いを見つけることと、自分だけが持つ独自の能力を伸ばすことは全く違います。
できるだけ、収入源は分散させてリスクを減らしましょう。
クライアントというのはいつ何どき、方針変更、方針転換をするかがわからないからです。
長期契約は契約自体に縛られてしまうケースが多いからです。
(中略)
契約期間の半ばにして目的が達せられてしまうというケースです。システムが出来上がってしまう、人が育ってしまう、目標数字を達成してしまう、などです。
(中略)
目的は達したにもかかわらず、コンサルティングのためのコンサルティング、会議のための会議を続けなくてはいけない・・・いわゆる形骸化であり、惰性です。
(中略)
だとしたら、契約途中でもよいから、その業務から降りて、新たに別の仕事に取り組んだほうが双方にとってハッピーです。
この本を読んでいて一番のナルホドポイントでした。
「主導権をもつ」のが自分ではなく「契約(決まりごと)」になってしまうのですね。
企業で務めていた時に同じことを感じていました。
会議で一度承認がおりたことに対して、途中での方針転換はとても大変です。
→ 「会議で決めたから」という共通認識が、業務の主導権を握っているような状態です。
収入は一時的に安定しますが、長期的に見ると互いにとってデメリットが多いケースもある、ということを覚えておきたいですね。
お仕事を引き受けるかどうかの線引きを、自分で決めるということです。
ガイドラインが明確であれば、迷わず判断することができます。
以上、フリーランスになる上で、参考になりそうな心構えをまとめました。
上記の他にも、効率よく営業(顧客を獲得)するための具体的な方法も書かれています。
私はまさにこれからフリーランスになるタイミングですので、この本に出会えてよかったなと思います。
同じような心境の方は、決断前に一度読んでみてはいかがでしょうか。